諸行無常の意味とは? 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

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おはようございます・こんにちは・こんばんは

街並み

Ichiです

平家物語の冒頭

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

と書かれています。

祇園精舎」というのは お釈迦様の時代のお寺です。

たくさんのお弟子さんが集まってお釈迦さまの教えにしたがって修行していました。

そこでお弟子が亡くなると 祇園精舎の中の「無常堂」というところの鐘が鳴らされます。

それが、祇園精舎の鐘の声です。

祇園精舎の鐘がなると「ああ今日も誰かが亡くなったのか」とみんな分かりますので

ずっと続くものはないと改めて痛切に知らされるというのが

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり

と言う言葉に込められているのです。

この諸行無常とはお釈迦さまが悟りをお開きになった後に説いた言葉であり 仏教の真理を説く言葉です。

「諸行」とは全てのものごと・現象

「無常」とはいつも移り変わっていくこと

つまり世の中のあらゆるもの・現象はたまたまのきっかけで繋がっているに過ぎず

常に生まれ・滅するを繰り返し変化し とどまることが無いということです。

この考えは日本の文化に多大な影響を与え 日本人に無常感という考えを植え付けました。

諸行無常の考え方というのは 悲観的・否定的なイメージをお持ちの方が多いと思います。

私たちがつい固執してしまう・執着してしまうもの。

地位・名声・お金などいずれは必ず移り変わり

いずれはなくなってしまうものと悟ることが出来れば日々の生活を正しい目的に向かい努力できることが出来るようになるのです。

木漏れび

私たちは百年後 確実にどなたもこの世に存在していません。

家族・恋人・親しい友人 どれほど強い愛情・絆・友情で結ばれていてもいつかはお別れの時が来ます。

しかし私たちは

今の状況・人間関係はこれからも永遠に続いていくのもの そうであって欲しい

と考えてしまいがちですよね。

しかしそれではいけません。永遠に続いていくものなどこの世には存在しないのです。

このことをまずはしっかりと理解することが大切です。

そして今この瞬間・瞬間がとても貴重な時間だと知りましょう。時間はどんな人にも平等に与えられ 最も価値のあるものです。

今の状況・人間関係が良好な方は周りのすべてのものに感謝し・大切にしましょう。その状態を維持するための努力をしましょう。

今の状況・人間関係を良くないと感じている方は今すぐに良くなるように行動を起こしましょう。行動を起こさなければ何の良い結果も生み出すことができません。

物事は移り変わります。あなたの行動・考え方を変えることで良い方向に変える事が出来るのです。悪い事だって永遠には続かないのです。

このように人生とは良い方向にも悪い方向にも 常に変化し・動き続けているのです。

この真理を常に心に留め 悪いこと・良いことがあっても思考停止せず 自分で考え・行動することが大切なのです。

全てはあなた次第です。いずれなくなるものに頼ったり・依存しては心は虚しくなるだけです。

あなた自身を人生の中心に置いて日々を生きてください。そう思うだけで心は満たされますよ。

皆さんこの「諸行無常」の真理を受け入れ

人生の物事が思い通りならないという「苦」から自分自身を解放していただければと思います。

                                   合掌

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