愛されることに とらわれないで生きること

ハートを持つ 女性 役立つ仏教知識
スポンサーサイト様

おはようございます・こんにちは・こんばんは

女性

Ichiです。

人は皆 誰かに愛されたい・必要とされたいと願うものです。

もちろん 自分の愛する人・信頼している人に愛される・必要とされる事は人生においてこの上ない喜びと言えるでしょう。

しかし限度を超えた愛というのは非常に強い煩悩となり 私たちを苦しめるものになってしまうのです。

皆さんは 渇愛 という言葉をご存知でしょうか?

渇愛とは喉が渇いて水を求めるように激しく執着する事です。

お釈迦さまは渇愛について

 

「渇愛にとらわれた人は罠にかかったウサギのようだ」

 

と説いています。

渇愛にとらわれた人は 罠にかかったウサギのように欲に束縛されてしまい 心が満たされない思いを抱えて苦しみ続けます。

他の人から過剰な愛情を求める人はまさに 渇愛にとらわれてしまっています。

その人に好かれたい・愛されたいと思うがあまりに 自分の気持ちを全て我慢して相手に尽くそうとします。

そんな生活をしていると

なんでこんなに尽くしているのにあの人は答えてくれないんだ

なんで私ばかりこんなに苦しい思いをしなければいけないんだ

私はあの人の愛がないと生きていけない そうしないと生きている価値もない人間だ

こう考えてしまうようになっていきます。

心はどんどん病んでいき その相手を激しく憎むようになったり 自分の思い通りにいかない世界に絶望してしまうようになります。

非常に辛い状態ですよね。このように生きている方は毎日が苦しみの連続になっていると思います。

どうすればこの渇愛から逃れることが出来るのでしょう?

鮮やかな 花

この愛して欲しいという渇愛から逃れる為には 自分勝手な欲望を取り除くこと・その快楽に溺れないことが大切だと私は思います。

他の人に過剰に愛を求める人は 相手の事を愛しているのではなく 実は自分自身のことを過剰に愛しているのです。

「こんなに自分のことが大好きなんだから 他の人からも過剰な愛をもらえるはずに違いない」

こう心の中で思ってしまっているのです。

これはいけません。

自分と他の人は違う生き物なのです。自分と同じ考えをしている訳がないのです。

自分を愛する・大切にすることは非常に良いことですが 自分を愛する快楽に溺れてはいけません。

自分自身の心を整え・心の中を見つめるようにしましょう。

自分が愛に見返りを求めていないか常に問いかけましょう。自分勝手な欲望がついている愛は本当の愛ではありませんよ。

 

本当の愛は見返りを期待して与えるものではありません。

心からその人に与えたいと思った気持ちこそが愛なのです。

 

この世が本当の愛で溢れる日が来ることを願っています。

どうか愛で苦しむ人の心が救われますように。

合掌

関連コンテンツ



役立つ仏教知識
シェアする
いちをフォローする
スポンサーサイト様