おはようございます・こんにちは・こんばんは
Ichiです。
皆さんにとって「数珠」は最も身近にある法具ですよね。
数珠の起源は諸説ありますが 古代インドバラモン教で用いられていた道具が元とされています。
それがお釈迦さまにより使用され・中国に伝わり そして仏教伝来とともに日本に伝わったとされています。
鎌倉時代 浄土教という宗教が流行し称名念仏(仏様の名前を口に出して唱える念仏のこと)が盛んになるとともに一般にも普及しました。
珠の材料は菩提樹の実や水晶をはじめ 鉄・真珠・珊瑚など。
房の付いた親珠を中心に 小さな珠をひとつの輪につないだものが一般的ですが 種類は宗派によって違いがあり現在では70種類もあるそうです。
数珠は「念珠」とも言われたりします。
これは念仏をお唱えするさいに 一回のお念仏ごとに一玉移動させ お念仏を何回唱えたか分かる 計算機のように用いたからです。
仏式のお葬式・お墓参りなどには欠かせないものになっており 持っていることで「身を守る功徳」があるとも言われ 魔除けや厄除けの意味も込めて使用されたりしています。
また近年ではアクセサリーとしての需要もあり 若者に人気が出ていたりします。
数珠は仏さま・菩薩さまを念ずる仏具です。
常にこれを身につけて仏さまを念じていれば煩悩を滅し 功徳をえられると言われています。
その種類は宗派によって異なり 数多く存在します。
数珠の形式は宗派によって多少の違いはありますが 一般的に用いられているのは冒頭の写真のように二輪になっているものです。
数珠の珠の数については 「木槵子経」などの経典に意味が書かれています。
珠の数については108珠を基本とし さらに1080・542・27・21・14のものが存在します。
これらの数字は108=108煩悩 あるいは金剛界百八尊・54位・42位・18学人と9無学 27聖賢・21位・観音14無畏などを象徴するものとして意味づけられています。
略式として 一輪のものもあります。
これは礼拝に用いられ・携帯に便利なので 在家の方・小さなお子様に持たれているかたが多いですね。
数珠を持っていると功徳があるという由来は
昔 インドにいた王様がお釈迦さまに
「自分の国で盗賊や疫病が起こり 民が苦しんでいる。
この苦しみから救われるように自分たち出来る修業を教えてください」
とお願いしました。
するとお釈迦さまは
「木槵樹の実の使い 百八個の実を繋いだ数珠を作り。
それを肌身離さず持ち 心から仏さまのお名前をお唱えしなさい」
と仰いました。
王様はその教えに従い常に数珠を持ち 仏様のお名前を唱えました。
すると国は安定し 王様も自身も健康で・幸せな一生をおくることができたといわれています。
数珠を持ち・仏様のお名前をお唱えするのはこれほどの功徳があるのですね。
皆さん ぜひ家族 一人一人ずつお数珠を持っていただいて お寺・お仏壇・お墓の前で手を合わせていただきたいです。
数珠 普段なんとなく使っていらっしゃる方がいると思いますがその意味が分かると数珠を用いる大切さが分かりますよね。
仏様を拝む際 素手で仏様を拝む事は仏様の顔を素手で掴む事と同じとされています。
ぜひお参りの際は数珠をご持参ください。数珠は左手に掛けてください。
左手にかける理由は右手が仏様の清浄な世界を表し 左手が私たち現世の人間が住む不浄の世界を表しているというものがあります。
数珠を左手にかけて両手を合わせることで 自身の煩悩やこの世の不浄を清めてくださいと願いを込め手を合わせるのです。
合掌の時の心構えと同じ考えですね。
(合掌の心構えについてはこの記事を参照してください)
数珠を持ち 心から礼拝すれば 仏さま・ご先祖さまの存在をより身近に感じることが出来ると思います。
ぜひ皆さん 心から仏様のお名前をお唱えしてください。
合掌